選挙販促 & ツール

高当選確率の選挙ポスター そのデザイン戦略

戦略とか、そういう言葉使っていますが、実際は選挙とか下世話なものです。勝つか負けるか。
生々しい。言い換えれば、人間臭い。だからポスターは即、感情に訴えるか、反射神経的に票が動く方へ。
心は動きにくいので、人が動きやすい状況をつくるには、シンプルであること。

ここ数十年?多くの選挙立候補者は、一つのひな形、デザインを採用してきました。
デザインはシンプルで、強力な導線を備えた画期的なものです。
そのクリエイティブは、人の心理、脳の盲点をついたものです。
しかし、世に出てみれば、誰でも真似できる、デザイナー1年生でも応用できるデザインです。品質が高いとか低い、そういうものではなかった。品質を高めるには、その上でデザイナー個々の能力に任されます。極めてシンプルな構造、スタンダードとはそういうものではないでしょうか?
高当選確率の高い理由はデザインに、人間心理から票が流れ入る導線を内包した構造です。
勿体ぶった言い方はやめて、
平易に言うと、平仮名の多用、それが基本です。
日本語の微妙な感覚、いろいろな要素がその上に絡んで来ます。
例えばFacebookの友達申請で英語圏では「Yes」「No」ですが、日本語では「はい」「いいえ」ではなく、「いいね!」ですね。英語でFriendですが、日本語では「友達」と「友人」と「」と「ともだち」と「トモダチ」は違いますね。
今や政治家Facebookを活用する時代だけに、この辺を厄介と判断せず、積極的にフェイク使用もせず、巧く活用することは、またポスターとは別の選挙に勝つ戦略かも知れません。

選挙ポスター、そのデザイン戦略は一番後に書いています。そこだけ読む方は中途は飛ばしてください。

その前に選挙のポスターとは真逆のポスターをあげておきます。AKB48総選挙のポスターで、指原さんのポスターをたまたま載せます、第一回の総選挙ポスターはもっと重厚感があった。漢字のだらけのポスター。なるべくチャラ感から遠い画数の多い漢字のポスター。それでもオタクの支持者に受ける要素は組み込まれたもの。選挙ポスターはこれと真逆のポスターをつくればいいわけです。というより、すでに作ってきたわけですが・・・。

当選確率の極めて高い選挙ポスターとは?

20年以上前からほぼ「ある法則」に基いてつくられた選挙ポスターが定番になり、今もほぼ同じようなポスターが主流です。
繰り返しますが、誰でもできるデザイン、構造的に候補者の名前が平仮名中心であるため、多くのデザイナーが無意識にそういうデザインを選択したようです。下は典型的なもの。デザインの良し悪しではなく、当選への導線を選択した。

実体験の話ですが、最初の頃は、平仮名デザインは高齢の候補者に酷評されます。駆け出しの若造のチャラいデザインは採用されなかった。落選するとデザイン料金を支払わない候補者もいて、是非当選させるポスターが望まれた。そして生まれた。といっても平仮名中心という構造だけなので、すぐに広まった。
今では、全党が似たようなデザインを採用してるので差別化が難しい状況ですが、それでも品質の差は出ます。
当時、なぜシンプルでデザインしないデザインを採用されるのか?
それは浮動票や無効票も呼び込む意図からです。
 注)2019年の参議院のポスターは格段に良くなっています。参考のため、一番最後尾に掲載
現実は奇怪な選挙も多く、当選を巡って裁判沙汰も時々ある。ひらがな作戦も当選には最初は相当な効果も出た。最近TV番組で類似の名前から起きた選挙ミステリーがあった。当選・落選の差は1票以下。画像は以下。

次は同じ村の住民の苗字がほぼ同じの場合の選挙ポスター。全員長屋さん。名前で判断するのでポスターデザインによる優劣はないようですが、こういう限定がしばりがきついほど、クリエイティブ魂は燃えるのです。

次は同姓同名、漢字使おうが平仮名でいくかでは混乱する。住所の番地で区別し、片方が当選したり、両者が当選したり、混乱するほど深刻な問題はなかったようです。


話を平仮名使用の選挙ポスターに戻します。
そのままデザインの改良もしなかった。特に思い入れもないまま時は過ぎていった。
自分の制作物(作品)が残っていないため、他人の制作ポスターを見ていきます。


与謝野馨さんのこのポスターはいただけない。これはやりすぎ。与謝野さんくらい知名な方は、漢字とふりがなの組合せをすべきです。今は故人ですが。

例外は常にあります。
Ef884
小沢一郎氏の場合は「小沢いちろう、小沢イチロー、おざわ一郎、おざわイチロー、おざわ いちろう」全部ダメです。小沢一郎氏は小沢一郎ですね。これは誰でも納得ですね。まあ。平仮名のルビは強調される、確認されるということで入れてもいいわけです。

変わったクリエイティブで個性を出そうとすると、失敗しやすい。
私は個人的には「みんなの党」は好きであって、投票もしました。マニフェストに問題があり、高齢者や庶民無視がポスターから感じられます。ポスターには心の中が反映されることはしばしばある。
アジュンダって何?

アジェンダの意味、分る人はどのくらい、何%いますか?
みんなの党一番みんなから遠いになっている。
失敗ポスター、というより選挙戦略の誤りですね。
(注)2019年7月、渡辺氏はN国党に合流、なぜ?)
もう、デザインというより、コピーによって、いろいろ見えてきますね。
さらに2019年の今、コピーの意味も力も無力化し、その分パワハラプレーに走ったり、ブレ、揺れる政治家たちが多くなっている。
2019年の参議院はポスターのデザイン力は格段に洗練されてきたけれど、デザインより政治姿勢の洗練を望みたいです。

以下は党のポスターだけに、さすがに水準が高いですね、全部とは言いませんが。

ポスターに人柄が出る。制作中の話し合いの場面もポスターから分かる。写真の撮り方からも、写真の修正はほどほどがいいとか。ここには出しませんが修正し過ぎたり。この中では福田氏のポスターが好きですね。

ポスター改善の事例

2016年の参議院選挙では、少し選挙ポスターの解説をしました。
その際に共産党の浅香さんのポスターの弱点を指摘しましたが、2018年のポスターでは見事に進化しました。どう変化したか以下です。
浅賀 由香 共産 220 P  2016年のポスター、参議院選挙落選。当時は私はこう書いていた。
共産党の浅香さんの明るいブルー(あさぎ色)は公明党ほど鮮やかでなく書体は細い明朝系。少し弱い、この浅葱色黄色が混じっている。同じブルーでもシンプルな方がいい。(2016年7月)

2018年4月に以下のポスターになり、文章を修正しました。共産党の浅香さんのポスター、進化してます。
デザインは前回と同じデザイナーか分かりませんが、いいポスターになっていますね。
デザインはブルーの斜め帯が人物に乗せてあり、透過のブルーに、書体も明朝体から細いゴチック体に。
洋服のコーディネート、姿勢と表情のいい写真ディレクションです。スタイリスト、写真家、いいクリエーターが関われば水準の高いポスターに仕上がる良い例です。
人物のイメージが「働く主婦から行動力のある女性へ」。
デザインのクリエイティブで、こんなに変わるものです。
これで当選する、しないはまた別の問題。しかし、このポスターで票を伸ばすことは確実です。

選挙ポスター、そのデザイン戦略

途中でいろいろ書いてきたことをまとめだけです。
選挙ポスターの作り方と、当選する選挙ポスターデザイン戦略は微妙に違います。
なぜかと言いますと、立候補した地盤と立候補者のライバルとの関係性、その特性も加味されながらクリエイトしていくものだからです。もちろん時代性もあります。不景気で閉塞感がある時期に濃紺カラーのポスター見ると、心理的に票を入れたくなくなる。全く関係なく超人気のある立候補と対決する時はほぼ勝ち目がない。そういう場合は討ち死にするのか、いろいろ話し合います。思い切り撮影でイメージを創り込む場合も。応援する人の力を借りる場合もありです。つまり当選する確率を高める策は限りなくあります。高めるであって、誰でも当選するわけでないことは誰でも分かっていると思います。

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2016年当時の参議院選挙では、SNS解禁になって2回目の選挙でした。Facebookの活用が話題になった選挙。その後のトランプ氏のフェイクニュース問題で、現在はFacebook情報の信用度が落ちている時期。こういう時はシンプルで原点に戻った選挙プロモーションで、有権者に訴えるのが有効です。

2016年参議院選の選挙ポスター戦略 ⇒ 選挙プランナーは負け戦さはしない

参考)2019年の参議院のポスター、良いものの画像がなかったんで古いものも掲載。
コメントはしますが、良いかどうか?の判断は見る人に委ねます。
古い。ポーズは控えめに。
○上手く信頼感を表現している。 N国党はデザインからは新しい感覚は感じます。真価・人間性は不明。共産党や野党は主張が多い。ピンク入っていますが、黒と白が基調、どう?チヤレンジャーだ。